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2020.12.28
全体計画・設計主旨
完全会員制リゾートホテル「横浜ベイコート倶楽部 ホテル&スパリゾート」と一般ラグジュアリーホテル「ザ・カハラ・ホテル&リゾート 横浜」の2つの高級ホテルからなる建築。
1859年の開港以来、国際港湾都市として発展してきた横浜。その中でも独創的な建築を生み出し続けている「みなとみらい21」にて、新たなランドマークとなるホテルを目指した。
クイーン軸の既存ホテル・会議場が船の帆などを造形モチーフにしているのに対し、キング軸を中心に新たに整備したホテル・MICEは波の群造形をモチーフとすることで横浜市との景観協議が進められた。東側外観の波形状は、横浜におけるインバウンド対応ホテルであることを考慮し、国際的に著名な葛飾北斎作の浮世絵「富嶽三十六景神奈川沖浪裏」の構図に見立てている。
また、海との連続性を意識してつくられた広大で静寂な水盤は、ご宿泊のお客様へ安らぎを与えるとともに、プライバシーを確保している。
横浜ベイコート倶楽部 ホテル&スパリゾート
デザインコンセプト:Nou Deco(ヌゥー・デコ)
Art Deco(アール・デコ)の現代的解釈を意味した造語で、Art Decoのグラマラスな魅力とコンテンポラリーな美意識が融合されたスタイルである。
Nouとはフランス語の新しいという意味の言葉“Nouveau”から派生した言葉として用いている。
Art Decoは、匠の技と美しい材質や素材を融合し、職人や芸術家の自由な発想のもと牽引されてきた動きであったが、その思想や考え方を更に発展させ、現代の技法や技術を用い、また新たな美意識を加味して具現化した“Nou Deco”は、ブランドイメージをさらに進化させたものとなっている。
ザ・カハラ・ホテル&リゾート 横浜
デザインコンセプト:Crystal Modern(クリスタル・モダン)
新生“カハラ”としての新しい価値・時代を象徴するため、ハワイのカハラホテルの代名詞である“シャンデリア”の輝きが放つクリスタル(伝統)と横浜の海が奏でるモダンな“煌き”(革新)を融合させた。
ダイアモンドカットをイメージさせる多面体を応用した立体的なデザインは、ハワイ民族柄として有名な「トライバル模様」をベースにした造形で煌きを表して華やかな世界を演出し、現代的でエレガントな印象をつくりだしている。